6杯砂糖のスカらない話

 

天山広吉


Edit Category KOP
1995年2月12日

髭面の壮年の男はリングへ上がり、こう言った。

「山本、出てきてくれ。上がってくれ(リングに)、上がってくれ。」

姿を表した巨躯の青年は呼び込まれるがままにリング上へと上がった。

壮年の男は、笑顔だった。新しい仲間を歓迎する用意ができていた。

彼が仲間になれば、会社に対して反旗を翻している彼らにとってこれ以上ない戦力だったのだから。

そして壮年の男は、リングに上がった青年に握手の手を差し出し、こう続けた。

「ありがとう。一緒にやって行こう!どうだ!」



会場も、そして壮年の男と共に戦っている仲間もみんな歓迎ムードだった。

青年はしばし、差し出された手を見つめた後、ゆっくりと手を出した。

ああ、軍団入り決定なんだな。誰もが思ったその時・・・・

青年の差し出した手は、その形を鋭利な手刀に変えた。

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握手もせずにモンゴリアン!

翌日の東京スポーツの見出しである。

壮年の男を打ち据え、慌てて止めに入った壮年の男の仲間を蹴散らした青年はマイクをとり、

「何コラ?エッチュー!オイ!お前!これが返事だ!」

手を差し出した男、越中詩郎、37歳、81919557_th.jpg


モンゴリアンチョップで返した男、天山広吉24歳。81919550_th.jpg


後楽園ホール、平成維震軍興行でのことである。

面子を潰された維新軍は総出で天山への制裁を始める。

怒号の飛び交うリングに走り上がってきた男が一人。維新軍に攻撃を加えると、天山を連れて

リングから離脱。

76962541_th.jpg 蝶野正洋であった。

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海外遠征を経て、カルガリーから帰国した山本広吉改め、天山広吉の決断は、当時一人で

全方面に抗争を仕掛けていた蝶野正洋との結託だった。

これにヒロ斉藤を加え、狼群団が結成される。

この流れは、平成の乱として新日本からビデオ化されている。



「テメー山本!タダじゃすまさねーからな!!山本!」

怒る越中の怒号を背に、蝶野と消える天山。

しかしこの天山の挙動に怒りを表したのは越中だけではなかった。

彼の若い頃から目をつけ、自分の付き人としていた男。

03636e5d-s.jpg

長州力だ。

逞しく成長し、今後の新日本、本隊を背負っていくことを期待していた長州は激怒。

自ら制裁に乗り出す。

しかし結果はまさかのピンフォール負け。

控室で荒れ狂う長州。同じ本隊、時のIWGPチャンピオンである橋本らに椅子を投げつけ狂乱。

「テメーらが悪いんだろうが!!オレの身体は1つしかねーんだぞコラ!

テメーら!越中でも山本でも蝶野でも1つでもいいから潰してみろ!」

平成維震軍、蝶野、そして目をかけていた天山までもが反体制へ。

挙句、ピンフォールを奪われるという失態に現場監督の長州は大激怒。反体制を潰す指令を出す。

呼応した橋本、馳、当時の選手会の幹部も声明を出す。

このままじゃ、皆が勝手なことをやる。海外行って帰ったら好き勝手なことをやる。

「山本!お前自分が何やってるか分かってんのか!」

それから正規軍による天山潰しが始まる。

集中して天山に厳しい攻撃を加える正規軍。

しかし・・・

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天山の勢いは止まらず。

長州に続き、馳、健介、そして橋本を撃破。

蝶野との結託でやりたい放題、一気に新日本のトップ戦線へと躍り出た。

77996931.jpg

猛牛・天山広吉

どの辺が猛牛かと言うと、主にコスチュームなんだけど。81919550_th.jpg

近年だとオカダカズチカの凱旋帰国からのステップアップが記憶に新しいが、

正直に言うと、この当時の天山広吉の凱旋時のインパクトには及ばないように思う。

殺気立った、平成維震軍や、長州、橋本と言った連中をすべて敵に回して暴れた天山。

今でこそ、CHAOSやBC、反体制ユニットが乱立しているが、当時はそう簡単に本隊を抜けれる

ような風潮ではなかった。ましてや凱旋直後の若手が抜けるなど言語道断の時代。

長州や橋本の怒りは本物だったし、それは激しい攻撃となって天山へ。

しかしそれでも潰れず、のし上がったのが天山広吉なのだ。

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テンコジの相棒、小島の凱旋試合の相手を務めたのも天山。(天山が勝利)

この当時の、全盛期の圧倒的な天山広吉を知っているから。

最近のファンが「天山だめだなぁ・・」とか「弱いなぁ」とか言ってるのを聞くと、

ナメてんのかタコ!

と、言いたくなるのである。

間違いなく、努力と実力で新日本のトップ戦線へと喰いこんだ男。

偉大な男、それが天山広吉なのだ!!!



と、言いつつ、天山カードまったく使ってないのだが、それはまた、別の、お話・・・。








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